2009年10月13日

"volleyballista"

ちょうど3ヶ月ぶりの更新。忘れられた残骸へようこそ(笑)。

わりと最近のことですが、”Footballista”という雑誌を愛読しています。週刊の海外サッカー専門誌で、お代はたったの300円。でも中身は確実にそれ以上の価値があります。試合結果の論評やインタビューはもちろん、戦術に関するコラムなども面白い。

でも自分がいちばん面白がっているのは「CLデータの深層」という記事。ちなみにCLは”UEFA Champions League”のこと。毎回1つの試合の特定のプレーを取り上げ、はじき出された数字を元に分析を加えて行きます。意図、数字、チーム別の分析、まとめから成る1ページ。

最新号はBARCELONA vs DYNAMO KIEVから。相手からボールを奪った回数と割合を、その位置と選手別にはじき出し、それが「シュートを打つ」という結果にどの程度結びついたかの分析。ディナモの方が奪取数は多いのに、シュート数は20対6でバルサが圧倒しています。

細かい内容はお読みいただくとして、ここで話は唐突にバレーボールに移ります。定期刊行誌が例の「協会機関誌」しかないバレーでは、こんな興味深い分析を読めるのは夢のまた夢。でも”Data Volley”では、おおよそこのような内容の数字がはじき出されているんじゃないでしょうか?

いわゆる「チャンスボール」はともかく、リバウンドとディグからの攻め返しがどの程度「スパイクを打つ」という攻撃に結びついたか。さらには得点になったか。ローテーションごとに数字にすると、なかなか興味深いものになる気がします。もちろんこれは1つの例で、他にも切り口は無数にあります。

定期、不定期を問わず、バレーボールの雑誌にこういう数字が出てこないのは、そこまで突っ込んで見ているファンなんていない…という認識からでしょうか。でも専門誌等のメディアによる発信が(自分の知る限り)皆無である以上、多くの人にとっては興味の持ちようがありません。

バレーボールの見方を「深く」、ただし「分かりやすく」、それでいて「(値段を)安く」紹介できる雑誌があれば、明るい見通しがない現状を、少なからず変えられるんじゃないかと思っています。ちなみに”Footballista”は、表紙も含めて40ページの中綴じ製本。首都圏、関西、東海の駅売店等での販売が中心。それ以外の地域にはメール便での発送を行っています。

ballista_photo.jpg
posted by 千酔亭 at 00:38| Comment(3) | TrackBack(0) | バレーボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
いつも拝読しておりまして、更新を今か今かとお待ちしておりました。

仰るような雑誌、私も常々欲しいなぁと思っておりました。ゲーム後のstatsからでもある程度は読み取れるのでしょうが、実際に現場に身を置かないと数値は意味するところはなかなか見えてきません。そもそも数値判断の基準がわからないこともありますし、分析・解説が付されれば完璧です。
また、statsについては、ゲームの経過がわかるように工夫して欲しいなと思います。時系列での得点経過を書いてもらうだけでもずいぶん違います。

こうした雑誌が出る・出ないは、ファン層の厚さの違い故でしょうか。。。
Posted by すぴ。 at 2009年10月13日 01:42
もっと書けぇ〜もっと書けぇ〜もっと書けぇ〜

バレー雑誌が商業的に成立しえない状況みたいですからねぇ。
まずはマスを拡大すること。それもバレーをスポーツとして見てくれるマス。
そんなことを考えて、まずは今シーズン、全日本を見るというバレーファンを5人、国内リーグを楽しむファンに引き込むことを画策しております。

選手を仮想恋愛対象としてアイドル視しないファンを増やすには、女性に女子バレーを、男性に男子バレーを見せること。
そうしないと転がり落ちる石を止めることはできない気がしています。
Posted by kaz10000 at 2009年10月13日 01:53
> すぴ。さん
はじめまして。コメントありがとうございます。更新を待っていたなんて奇特なお方(←失礼)。

Vリーグのスタッツには物足りなさを覚えておりまして、3日後でもいいから、国際試合と同レベルのものにならないかと思っています。ゲーム終了後の速報としては現在のものでいいんですけどね。人員の関係でリバウンドをカウントするところまではできないようです。まあ、Vリーグ機構に期待するのは酷なのかも知れません。あ、でも得点経過を示す折れ線グラフみたいなやつはぜひ欲しいです。ライスコには出るんだから、何とかできないものでしょうか。

リアルタイムで数えられないものは、ビデオに撮って後付けでカウントし、そこに専門家の目を加えて分析すると、絶対に面白い読み物ができると思うんです。バレーを良く知らない人にも、そういう見方があるのか…と思ってもらえればシメたもの。できないもんですかね、そういう雑誌。


> kazさん
呪いをかけないで下さい。

これを読んでみて欲しいんです。内容はサッカーの雑誌に関することで、ちょうど1年ほど前の記事ですが、興味深い見方がいくつもあります。
http://blog.livedoor.jp/wani_benfica/archives/425356.html

「まずはマスを拡大すること」と言いますが、少なくとも2誌が並存する程度のマスは十分あるんじゃないでしょうか。サッカーや野球に比べればもちろん小さいですが、でも1誌しかないというのは、現状に鑑みてむしろ少な過ぎです。月バレに満足する層は、バレーファンのごく一部でしかない。バレマガが休刊になったのは、同じような内容でありながら、より薄っぺらいからでしょう。そこらへんに飽き足らないファンは、自分たちが思うよりずっと多くいるように思えます。競技スポーツとしてのバレーボールの面白さをストレートに伝えようと思えば、自ずとテレビなどとは違った角度になります。同じ人へのインタビューで、そこらへんの違いが露骨に出ると楽しそう。

国内外問わず、圧倒的に情報量が多いサッカーと違い、バレーは少ないからこそ、もう一誌存在できると思うんです。それも背貼りの月刊誌じゃダメ。中綴じでも百何十ページもいらない。それこそ”Footballista”のような、狭い通勤電車内で「折って」読める本がいい。週刊が難しければ隔週でもいい。でも月刊じゃダメ。…いや、もちろん、いろいろ難しいのはよくわかってるんですけどね。一番の壁は取材規制だったりして。
Posted by 千酔亭 at 2009年10月13日 22:59
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