入替戦を見に行ったとき、男子と女子のチームバスの差に驚きました。女子のはチームロゴが側面にでかでかと入った真新しいバス。携帯電話の広告も側面の一部と後面にあり、NECはこれを宣伝媒体と捉えているんだなとよくわかります。しかし男子のは、やや年季の入った感じの普通の観光バス。これ、いつからなんでしょうか? ここまで露骨に差をつけるのかと、開いた口が塞がりませんでした。
NECやパイオニアもそうですが、電気機器業界の昨今の状況を考えれば、「経営環境の悪化による経費削減のため」という理由はわかります。団体球技のチームを3つも抱える余裕がなくなってしまったということ。ただチームがあれば、そこにファンもいるわけで、1つでもなくすことにどれだけの痛みを伴うか、それを理解していない気がします。理解した上で今回のような情報の出し方をし、ファンに対して未だに公式のアナウンスをしないなら、あまりに不誠実と言わざるを得ません。
4月9日に出ていた『【重要】NECロケッツクラブ サービス内容及び年会費改定のご案内』ってやつを、「行間読めというメッセージ」と書いたdhalmelさんの卓見に従えば、実際のところ入替戦の前にはすでに廃部が決まっていたはずです。ファンの行動でチームを存続させられると信じ、署名の用紙をもって頭を下げて回っていた人たちのことを考えると、何とも胸が痛くなります。
バレーボール協会やVリーグ機構からはほとんど声が聞こえてきません。唯一、時事通信の記事に「リーグ関係者」のコメントが載ってましたが、「まだ対応は考えていない」という脳天気なもの。彼らはあと何チーム廃部になれば危機感をもってくれるんでしょうか。機構の偉いさんたちは過去に何度もイタリアのセリエAを見に行ってるはずなんですが、何を学んだの? その成果は? それとも「見に行った」という事実こそが重要? 機構にはそんなにたくさんお金が余ってるの? だったら活動資金が不足しているチームに分配してもらえないか。腹立たしいのを通り越して、ただ呆れてしまいます。
真綿で首を絞めるように、じわじわと縮小していくバレー界に、川渕三郎や河内敏光のような人はいないのだろうか。ファンが感じている痛みをわかってくれる人はいないのだろうか。
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