2008年10月21日

Takefuji Bamboo Ver.2008-2009

再開を決めたわけじゃないんですが、書きたいことがあったので書きました…というか、mixiからの転載だったりします(笑)。V・プレミア開幕が近づいてくると、やっぱりワクワクしますねぇ。


さて、各チーム、新外国人選手や内定選手が続々と発表される中、バンブーだけが今もって何の発表もありません。ネット上では、やれ廃部だの降格決定だのと喧しいですが、果たしてそうでしょうか? 親会社の業績が芳しくないのは確かにその通りで、廃部に関しては私も不安を持っています。昨日や今日のことではなく、1年半も前にblogにそう書きました。今年はリーグの公式スポンサーからも撤退しています。

でも「外人を採らないなら降格決定的」という見方には、真っ向から反論します。あまりに一面的な見方と言わざるを得ません。…いや、これも正直に言いましょう。私自身も以前はそう思っていたし、昨シーズンの不振をblog上で、「外国人選手に大きく依存してきたツケ」と書きました。でもこれはあくまで、いくつかある原因の中の1つであって、全部ではありません。外国人選手がいないことによるデメリット(高さの面や、2段トスの上げどころ等)は確かにありますが、でもメリットだってあるわけです。


先日発売になった月刊バレーボール誌上で、石原監督は昨シーズンを振り返り、「淡白だった」と言っていました。どう淡白だったのかという具体的な言及はありません。でもこれはやはり、主に攻撃面を指しているんでしょう。そしてその最大の原因が、セッター総取っかえという「アクシデント」にあったことは疑う余地もありません。昨年4月に平井が加入。5月に井村が、7月に伊豫谷が、8月(発表は10月)に春山が相次いで引退。9月につるじが加入するも、現役復帰という形でしたから、実際にトス合わせを始めたのは10月に入ってから。平井もケガをしていたのか、サマーや国体予選でコートに入ることはありませんでした。つまりリーグに向けてチームを「一から」作り始めたのが秋頃ということ。どんなにたくさん攻撃の型があっても、それらはほぼ全てセッターを経由するわけですから、勝手知ったるセッターがいない影響は、ちょっとやそっとのものではないはずです。

井村がトスを上げていた頃は、完成度の高い様々なコンビがあり、その上でハニーフやエステスという「大砲」の存在がありました。でも昨シーズンの状況を考えれば、同じレベルの完成度を求めるのは酷というもの。レセプションが安定しない中で、つるじが見事な(強引な)トスワークを披露し、石川と石田の成長などもあったとはいえ、全体としてはやはり単調になってしまい、ラリーに持ち込んでも落とすことが多くなりました。

もう1つ、一度リズムを崩してしまうとなかなか立て直せないという問題もありました。典型的だったのは3レグのデンソー戦。セットカウント2-3(25-18、25-11、11-25、18-25、9-15)で敗れた試合ですが、改めて見てもひどい得点経過です。5月の黒鷲でも、リーグでは圧倒していたJTに同じような負け方(32-30、30-28、15-25、12-25、7-15)をしています。ここまで極端でなくても、連続失点を喫する場面は本当に多かった。これもまた、攻め手の少なさに起因していると思いますし、石原監督に「淡白だった」と言わしめる要因だったのではないでしょうか。


今年のサマーリーグ。予選を見た段階では、まだそれほど期待の芽は大きくありませんでした。平井のトス回しに目を瞠り、池浦の成長を感じ取ることはできましたが、NEC戦のスト負けを見る限り、連続失点癖はそのまま。何か変化が起こるような予感はなかった。でも9月の決勝リーグを見て一変しました。たかがサマーとはいえ、あんなに何の不安もなくバンブーの試合を見られたのは初めてでした。平井のトスワークは引き続き冴えており、石川もそれに応えて「センターエース」と呼びたくような高い決定力を見せ、ブロックも安定していました。

BambooSummer08-29.JPG

考えてみれば、石川は3年目にして初めて、十分な準備をしてリーグを迎えることができます。1年目は全日本に召集され、黒鷲後から約半年間チームを離れました。2年目は前述したセッター総取っかえに見舞われ、やはりトス合わせの時間が少なかった。サマーでのユキは攻守に渡って本当に頼もしかったし、今年こそが本領発揮の年になると、自信をもってそう思います。まあ去年だって、2レグと3レグでは内藤の決定率を上回っていたんですがね。打数は少ないけど。

Kana_Yuki07-08.JPG

同じくサマーで存在感を見せた金子について、世間的にやや誤解があるように思います。彼女は攻撃面はもともと良いのです。今年急に良くなったわけではありません。サトの問題はあくまでブロックでした。「えせ」リードブロックをしがちで、相手セッターに裏をかかれ、サイドへ詰められずに2mも離れたところでジャンプしてしまう。監督が怖くて使えないと考えても、残念ながらしょうがなかった。でも今年のサマーを見ると、かなり良くなりましたね。ユキやカナに比べれば少々もたついて見えてしまいますが、1年前のサト自身と比べれば、かなりの進歩が見られました。ユキともカナともタイプが違う「パワー系」センターですから、今回のリーグで活躍の場は必ずあるはずです。池浦ともども、4年生は着実に進歩しています。


サイドを絡めたコンビの攻撃を熟成させて、「コート内にいる6人全員のテンポが合ったバレー」をする。それが2008-2009バージョンの武富士バンブーじゃないでしょうか。大型の外国人選手を入れないメリットは、まさにそこにあります。意思の疎通を欠く心配もない。サマーリーグの結果は、その方向性が正しいことを証明したのだと思います。「ナイスコンビ!!」と何度叫んだことか。ラリーに持ち込んで、最後は外国人選手がドカンと決めるこれまでのパターンから、今シーズンはコンビか速攻でピリオドを打つ。そんなバレーが見られるはずです。

もう1つの問題、連続失点癖にも改善が見られました。その理由として最も大きいのが、「データバレー」の導入だと思います。客席に入力担当が1人、伝達担当が1人いて、ベンチでは石原監督と宮下コーチ、若しくは尾崎コーチがインカムをつけていました。そこで質の良い情報が得られ、コート内の問題に対して迅速かつ的確な対策を打てているから、連続失点を最小限で食い止められた。それどころかバンブーの連続得点シーンの何と多かったことか! おそらくサーブの狙いどころについても指示が出されていたはずです。

BambooSummer08-1.JPG

導入してすぐに結果を出せたのは、新たに加入した宮下コーチ(前カナダ女子ナショナルチーム監督)のお陰でしょう。3チームが入替戦行きになる今リーグは、ソフトの使い方や生かし方を試行錯誤している場合ではないのだから、高いレベルでの実戦使用経験者が必要でした。外国人選手は入れずとも、こういう補強はしているのです。そしてきちんと結果に結びつけました。


もちろん不安が全くないと言えばウソになりますが、でもそれはどこのチームとて同じこと。外国人がいないから入替戦行き決定なんていったら、昨シーズンのシーガルズの4強入りは説明がつかない。シーガルズにできたことが、バンブーにできない道理などあろうはずがない。セッターもサイドもセンターもリベロも、何ら引けを取ることはありません。それに外国人を入れたからといって、うまく機能するとも限らない。そんな例は過去にいくつもあるでしょう。セッター2人が2年目を迎え、若手が着実に成長し、ベテランが存分に力を発揮できる今年なら、去年の轍は踏まないと自信をもって言えます。大事なことはチームがしっかり連動していることです。

澤畠 石川 吉澤
石田 内藤 平井 田向

これが個人的に希望のスタメン。まあ実際にはセッターつるじで、リベロは今村だろうけど。でもこのスタメンで平井が前衛に上がってきた時に、2枚替えでつるじとルミ姐が入ってきたらかなりツボです。三十路頑張れ! いや、ネタはともかく、バンブーを愛する皆様。何も悲観的になることはありません。良い結果が出ることを信じて応援しましょう。あとはケガ人が出ませんように。
posted by 千酔亭 at 00:28| Comment(8) | TrackBack(0) |  → 武富士バンブー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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