2006年12月31日

よいお年を

Oomisoka3.JPG

今年もまた、なかなか思うようにはいかない1年でしたが、とりあえず
大きな怪我や病気もなく、健康に過ごせたことを妙にありがたく感じます。
トシのせいでしょうかね(笑)。まだ30代ですけど…。

ブログにコメントをくれる人も増えてきたし、続けているといいこと
あるよな〜、なんて思います。転職して通勤時間が長くなったので、
その間に今日は何を書こうか考えてます。なかなか文章としてまとまら
なくて、家に帰ってきてメシを食いながら、パソコンの前で考え込む
ことも、すっかり習慣になりました。

来年も気張らず、ほどほどに頑張ろうと思います。
どうか皆様、よいお歳をお迎えください。
posted by 千酔亭 at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月29日

年末のスーパーマーケット

魚を食べたいという欲求に駆られて、近所のジャスコへ行く。
しかし売り場の雰囲気がいつもと違う。時期を考えれば仕方が
ないんだけど、おせち用の数の子や、保存食的なものばかり
並んでいる。ホッケを食べたかったのに! シシャモもないし
ハタハタもない! 1人暮らしの男が数の子なんて買うか!

…と、息巻いたところで仕方がない。売り場を見て回ると、
やはりおせち料理の定番が大量に並んでいる。今時そんなに
おせちを作る家庭があるとは思えないんだけど、どんなもん
なんでしょうね。まあ、作るとはいっても加工食品が中心で、
1から作っている家庭となると、それこそ「砂漠で米粒」の世界
かも知れません。

自分が買うものは季節に関係なく、いつも同じようなものでは
ありますが、スーパー…というか、規模の大きなショッピング
モールの一部分なんですが…、季節を最も先取りしている所
なので、入るたびに「あ〜、もうそんな季節なのか〜」という
気分になりますね。年が明ければ冬物バーゲンですよ(笑)。


天気がいいことだし、風が強くなければカメラを持って出かけ
たいところなんだけど、天気図を見る限り明日も強そう。それなら
望遠レンズを買いに行ってこようかな。70〜300mmくらいの
やつを1本。楽しみにしてるV・プレミアリーグまであと2週間。
それまでに準備しなくては。

posted by 千酔亭 at 22:08| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月28日

仕事納めと全日本選手権

今年の仕事は今日で終わり。会社の納会なんか放り出して、家に帰って
全日本フィギュアスケート選手権を見ました。「今年1年ご苦労さん」と
自分に言ってやるには、お気楽な上司のアホ面よりも、村主の演技や、
中野の笑顔を見たいではないか。同じ酒を飲んでも味が違って感じる。

安藤美姫と浅田真央については言うことありません。やはり抜けてます。
技術面でも表現力でも、世界を相手に戦い優勝争いを演じる若い才能は、
ちょっと異次元の世界でした。

今日最も嬉しかったのは、太田由希奈の演技を久しぶりに見られたこと。
浅田舞あたりもそうなんですが、とにかく手の先から足の先まで実に
神経が行き届いています。プログラムの構成というか、「全体のメリハリ」
だとか技術的な部分では確かに見劣りますが、実に優雅で、個人的には
こういう演技はとても好きですね。明日のフリーも楽しみです。

中野友加里のショートプログラムは相変わらずの見事さ。昨シーズンも
そうでしたが、彼女はフリーよりSPがいい。去年の"MoulinRouge"も
今年の"SAYURI"も、見るたびに毎回「いいな〜」と思います。

巻き脚の悪癖はもう直りそうにありませんが、今回の全日本での演技は
間違いなく今年最高の出来だったと思います。スパイラルシークエンス
での笑顔がファンにはもうたまりません。顔だけじゃなく手の動きにも
「表情」がありました。ビールマンスピンにはまだ改良の余地がありそう
ですが、今や代名詞のドーナツスピンをはじめ、本当にいい演技でした。


今日の村主章枝は今ひとつでした。最初のコンビネーションスピンは
フェンスぎりぎりで詰まってしまった感じ。飛べただけまだ良かった
ですが、次の3回転ジャンプが両足着氷、しかも回転不足と見なされて、
基礎点の低い2回転にされてしまいました。

全体に動きにキレを欠いている感があり、村主ウォッチャーとしては
かなり不満が残る出来。本人も当然そうでしょうから、フリーでは
スカッとする演技を期待しています。


今日の最大の発見は高校3年の武田奈也。正確なところはわかりませんが、
上背は170cmくらいありそう。スピンでもスパイラルでも、同一姿勢の
保持にやや難がありそうですが、筋力がもっとついてくれば、これから
伸びてくるんじゃないでしょうか。

窮屈な感じがなく、ゆったりおおらかな動きに将来性の高さを感じます。
上が詰まっていて、世界大会への出場はなかなか厳しいでしょうけど、
大器晩成かも知れないし、これからも注目して行こうと思います。


明日のフリーを見ようと思っている方。テレビをつけるのは19:00から
でいいと思います。最初の30分は今日のリプレイですよ(笑)。

posted by 千酔亭 at 22:50| Comment(6) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月27日

「スポーツ解体新書」

ここ数日、通勤電車の中で熱心に読んでいた本がとても面白かったので、
ぜひ紹介したいと思います。

KaitaiSinsyo.jpg
玉木正之 「スポーツ解体新書」 朝日文庫


スポーツの世界で誰が素晴らしいとか、どの試合が凄かったとか、その手の
ことを書いた本はたくさんありますが、スポーツを取り巻く環境そのものの
本質に迫った本はなかなかありません。

著者である玉木氏が着目したのは、表面的な事柄ではなく、スポーツを語る
中で非常に重要なキーワード…日本的な学校〜企業スポーツ、米国と欧州の
スポーツを巡る文化の違い、オリンピックの変容、ジャーナリズムの問題点
といった事柄を実に丹念に取材し、事の本質を非常にわかりやすく示して
くれています。


私が最も興味深く読んだのは学校〜企業スポーツの弊害についてです。
欧米のような地域密着型のスポーツクラブが発展しない(というか、そういう
発想にすらならない)のは何故か? 「体育」と「スポーツ」は同じではないと
いうのは、言われてみればその通りですが、何となく一緒にしてしまっている
感は確かにありました。「学校体育」の延長線上に「プロスポーツ」がある…。
そんな感覚が日本人の多くの人に、何となくでもあるんじゃないでしょうか。

野球でもサッカーでも、全国ネットでテレビ中継される高校生の大会があり、
そこでの活躍が(という見方は一面的ではあるが)世間の注目を集め、プロへの
道を切り開くことになる場合が多い。プロではないが、バレーボールや陸上も
同様でしょう。

地域に密着した独立した組織たり得ているのはサッカー(Jリーグ)くらいで、
あとは全て企業の一部門。親会社の業績に、その存在がかかっている程度の
存在でしかない。プロ野球には戦前からの長い歴史があるし、そう簡単になく
なることはないですが、近鉄がオリックスと合併し、その中で楽天が極めて
不利な形で新規参入したのは、記憶に新しいところです。

日本では何故そのような形でスポーツ組織が作られていったのか? どんな
利点があり、どんな弊害があるのか? 目からウロコが落ちる卓見の数々を
ぜひとも読んでいただきたい。


アマチュアリズムがもともとは差別的発想に基づくものだったこと。欧州と
米国の見方の違いという観点で、審判のあり方や選手交代に対する考え方が
どういう歴史的背景に基づいているか等々、実に読み応えがあります。

11月末に文庫化されたばかりで、今なら本屋でも平積みになっているんじゃ
ないでしょうか。読んでみる価値は十分にあります!
posted by 千酔亭 at 22:12| Comment(5) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月26日

M-1グランプリ

日曜日のことですが、デビュー10年以内の漫才コンビによる日本一決定戦
「M-1グランプリ2006」を見ました。何でこいつらが予選を通ったんだ?
と思うようなやつらもいることはいますが、最終決戦へ進出した3組には
漫才の面白さを堪能させていただきました。

昔懐かしい「川口浩探検隊」をネタにした麒麟は、常に平均点以上を取る
安定味がありますが、でもその分爆発力に欠ける感があります。とは言え、
スコールがしつこく降り続いたり、iPodを持った原住民が登場したりする
くだりは面白かったですね。

チャンピオン獲得コンビの再登場となったフットボールアワーは、居酒屋を
舞台にネタを展開。元気を通り越して、ひたすらうるさい店員が、やたらと
取り皿を出しまくる「冬の取り皿フェア」には死ぬほど笑いましたね。ただ
ツッコミの後藤が自分で笑っていたり、何度も噛んだのが減点だったか。

チュートリアルは最初のネタから抜群でした。よくある何でもない話をする
ツッコミの福田に、ボケの徳井がまるで人生の一大事でもあったかのような
大げさな反応をするのがチュートリアル流。

今回の1つ目のネタは、冷蔵庫を買い代えるという福田に、徳井があたかも
結婚を突然打ち明けられたかのように大騒ぎし、それは一体どんな冷蔵庫で、
どこに何をしまうかなどと、どうでもいいことを聞きまくる。2つ目は自転車の
「チリンチリン」を盗まれたという福田に、徳井は自身の体験を重ね合わせて、
まるで最愛の恋人を亡くしたかのように熱く語る。

山崎まさよしの歌の文句を引っ張り出したり、行きずりの女を抱いたり、
インドまで行ったり、「チリンチリン」1つでここまで広げられるかという
くらいに妙な展開をします。ホント面白かった。腹を抱えて笑いました。


チュートリアルと同期という去年の覇者ブラックマヨネーズも、そういえば
同じタイプの本格派漫才でした。ボーリングと相撲をネタに、最初の話とは
全く違う方向へ話が転がって行きました。

「まさかそんな方向に話が展開するとは!」というのが何とも面白くて、上質な
推理小説を読んでいる時と同じようなスリルがあります。そういう意味では
麒麟やフットボールアワーは、確かに面白いんですが、意外性がやや少ない。
今回は笑い飯も今一つでした。ザ・プラン9にはもっと面白いネタがあるはず
なんですけどね〜。その選択も含めて実力なんでしょうか。


この番組の視聴率は典型的な西高東低。関東で18.8%、中京で22.8%、
関西は31.1%だったそうです。去年は裏番組がフィギュアスケートの全日本
選手権という不運(オリンピック選考が絡んでましたから…)もありましたが、
今年はいずれの地区も過去最高だったそうです。関東で視聴率が悪く、次回
からは関西ローカルなんて声もあったM-1。これで何とか免れるでしょうか。

お笑い「ブーム」とは関係なく、いつでも漫才は面白いですから、これからも
続けて欲しいものです。下らないバラエティ番組が残って、質の高い漫才が
消えるのは理不尽てもんですよ。

タグ:漫才 M-1
posted by 千酔亭 at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月25日

ターシャ・テューダーの世界

たった今、テレビでひとつの番組を見終わったところです。番組のタイトルは
『ターシャからの贈りもの・魔法の時間のつくり方』。アメリカの絵本作家で、
ガーデニングの世界でも注目されている人。私は別にガーデニングには興味が
ないんですが、彼女の絵本は1冊もっています。

Corgiville.jpg


物語自体は他愛もない話です。絵はピーターラビットを思い起こさせる柔かい
タッチの動物がたくさん。自身の愛犬であるウェルシュコーギーを主人公に
しています。この作品に限らず、彼女の絵本は身近な人物や動物がふんだんに
登場し、彼らへの愛情が、そのまま絵本の中の世界になっています。


これほど自然体で生きている人は、他にそうそういないんじゃないかと思う
くらいに、穏やかな雰囲気をたたえた人。90歳を過ぎて、何も気負うことは
ないんでしょうけど、手入れが行き届いた素晴らしい庭で、花と動物と自作の
人形に囲まれ、家族や友人がすぐ近くにいる。若い時を一生懸命に過ごした
からこその現在なのだろうと思いますが、何ともうらやましく感じます。

Tasha.jpg


肩に力が入った我が生活を、ふと省みる今日この頃です。
posted by 千酔亭 at 21:14| Comment(2) | TrackBack(0) | テレビ・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月24日

有馬記念

ディープインパクトの引退レースとして、世間の注目度も高いこのレース。
レース後には引退式もあります。誘導馬をディープに見立ててリハーサルまで
やっているJRA。スポットライトを使って、ドラマティックに演出しようとして
いるらしい。…お前らはフジテレビか!

まるでディープが勝つことを前提にしたかのような「予定調和」的な空気に、
私が去年のような展開を期待しているのは当然のことです。ハーツクライが
先頭でゴール板を駆け抜け、静まり返る場内の空気に快感さえ覚えましたね。
性格悪いですが、私はそういうタイプです。「シナリオ通り」が嫌いなんです。
折りしも6Rでディープの弟、ニュービギニングが勝ちました。ますます嫌な
展開です。


レースの予想ですが、まずは本日12時現在のオッズを。

1.ディープインパクト 1.2
2.ドリームパスポート 12.4
3.ダイワメジャー   14.2
4.メイショウサムソン 19.4
5.ポップロック    27.1
6.スイープトウショウ 27.7
7.コスモバルク    29.0
8.アドマイヤメイン  32.8
9.デルタブルース   33.7

ここまでが50倍以下です。前走で国際GTメルボルンカップを勝ったデルタ
ブルースが9番人気33.7倍だって…。俺も買ってないけど(笑)。


ディープの死角は何と言っても中山コースにある。右回りでは手前の変え方が
ぎこちなく、今週の追い切りでもそうでした。京都のような広々とした所や、
阪神のように3〜4角が比較的ゆったりした作りになっているコースではさほど
問題になりませんが、中山内回りの2000mや2500mではその弱点をはっきりと
見せてきました。

昨年の有馬ではハーツクライに敗れ、弥生賞ではアドマイヤジャパンに首差。
皐月賞では2着のシックスセンスに2馬身半の差をつけていますが、このレース
改めて見返すと、アドマイヤジャパンがスムーズさを欠いているのがわかります。

4角から直線に向くあたりで、ジャパンの進路にマイネルレコルトが外から
クロスするように入ってくる。鞍上の横山典弘はそれを先に行かせて、外に
コースを取ろうとしたが、マイネルは内に入らず、そのまま外目を進んだ。
横山は再びコースを内に取り直して追い出したが、このロスが致命的だった。
弥生賞のように内をスパッと抜けていたら、やはり接戦だったでしょう。


ディープのマイナス要素に、他馬のプラス要素がうまく合わされば、勝負は
わからなくなる。ポイントは「コースロス」をいかになくすかということだ。
ハーツは距離損を最小限に抑えて勝ち、ジャパンは首差の接戦に持ち込んだ。
ディープは必ず3角から大外を回ってくる。それははっきりしている。


レースはアドマイヤメインが「大逃げ宣言」をしています。香港でのレースに
出走して中1週ですが、ビシビシ鞭を入れていた追い切りの動きを見る限り、
調子は良さそうです。メインは3000mの菊花賞で1000m通過58秒9、2000m
通過2分2秒2というハイペースに持ち込み、それでも3着に粘りこんだ馬。
時計が早くて直線も長い京都では粘りきれませんでしたが、中山なら何とか
持ち応えられるのではないか? 何より最も距離損を少なく回ってこれる馬は
この馬を置いて他にいません。3000mから500m短くなるのも好材料でしょう。

今回は「早仕掛け」を宣言している陣営が多い。デルタブルース、コスモバルク、
メイショウサムソン、トウショウナイトといったあたり。粘り腰を発揮して、
去年のハーツのような展開を目論んでいるのかも知れませんが、ハイペースの
大逃げをする馬がいる展開で、それは逆に命取りにもなりかねない。増して、
早仕掛けとはいっても、3角から仕掛けるのはディープも同じだ。

快調に逃げるメインをディープが捕まえに行って、先行勢を一気に飲み込む。
そこにインでじっくり脚をため、仕掛けをワンテンポ遅らせた追い込み勢が
馬群を割って抜け出してくる。それは1番のポップロックと、3番のドリーム
パスポートをおいて他にいない。

ハイペースの大逃げ + 先行勢の早仕掛け + ディープのいつもの3角まくり。
スタミナの裏付けのある追い込み馬でなくては無理だ。スローの上がり勝負を
得意とするスイープトウショウや、2000mがベストのスウィフトカレントでは
厳しいだろう。内田博幸とオリビエ・ペリエの豪腕に賭ける。


◎アドマイヤメイン
◎ポップロック
◎ドリームパスポート
△ディープインパクト

変な印の打ち方ですが、購入済の馬券を忠実に再現するとこうなります。要は
ディープ2着固定の馬単。メインの単勝も買っています。

ディープは強いですが、一時代を築き、多くの人の目を競馬に向けさせた馬
だからこそ、それを負かす馬が出てきて欲しい。そして競馬は来年も面白いと
高らかに訴えて欲しい。


<レース後 追記>
アドマイヤメインはさすがに狙い過ぎでしたでしょうか…。ポップロックと
ドリームパスポートはやはり内を突いて来ましたね。ポップはいったん内が
ふさがって、立て直すロスが痛かった。でもまあ、2着でしたかね。

ディープ陣営には素直におめでとうを言います。プレッシャーが凄かった
と思いますし、とにかく今はホッとしていると思います。

馬券は控えめにしといて良かったです(笑)。
posted by 千酔亭 at 14:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月20日

「女子バレーの女神たち」を読んだ

著者の吉井妙子氏を、女子バレーファンはおそらくかなりの確率で知って
いるのではないだろうか。雑誌のバレー記事で非常によく見る名前である。
常に選手の側に立った視点で、その本音をよく引き出していると思うが、
批判的精神には全く欠けている。

「女子バレーの女神たち」は、高校生から大ベテランまで22人の選手を取り
上げ、インタビューを中心に構成されている。ネット上で指摘されている
不正確な記述や、どう見ても本人の言葉とは思えない表記があるなど、やや
著者の筆が走りすぎているきらいもあるが、それでも全体として、各選手の
思いが伝わってくる内容といえる。

栗原にしても有田にしても、しっかりと全日本を見据えた発言をしており、
北京には早いかも知れないが、西山由樹や高崎沙緒梨、狩野舞子といった
若手も木村を追いかけて欲しいと思う。このあたりの選手が期待どおりに
伸びてくれれば、「ロンドン」が本当に楽しみになるんですがね…問題は
指導者の側か? あと協会とテレビ局。

日本屈指(世界屈指と言ってもいい)のテクニシャン成田と高橋の発言も
面白い。極めて論理的で、その明晰な頭脳プレーに感嘆してしまう成田と、
逆に感覚的ではあるが、常に新しいものを求めて腕を磨いてきた高橋とは、
一見対照的に見えて、その飽くなき向上心は両者に通底する。

成田の発言は読んでいて本当に面白い。世界バレー前に出た「NUMBER」の
別冊でもそうだったが、彼女の語る技術論や精神論(根性論ではない)には、
現役プレーヤーならではの臨場感というか、生々しさがあり、下手な解説者
には及びもつかない説得力がある。それだけで1冊、本ができそうだ。

大山加奈の言葉として「コーチに教わるのと、実際にコートに入る選手に
教わるのとでは、吸収度が違います」というのがあり、成田の語る言葉が
いかにわかりやすいかを表している。コーチの教え方が下手なだけかも
知れないが、しかし自分のようなド素人でさえ面白いと感じるのだから、
やはり彼女は名選手のみならず、名コーチになり得る素質も持っているの
だろう。来月見に行くプレミアリーグの試合では、2日間とも久光が出る
ことだし、じっくり観察しようと思う。


冒頭で書いたとおり、批判的視点に欠けた著者であるので、これから読む
方には一定の距離感をもって見て欲しい。頭の中で「ストーリー」を作って
しまっているところがあり、全てを鵜呑みにすべきではない。選手の発言の
要旨から、読んだ人なりの解釈を付け加えつつ読み進めて下さい。読んで
みる価値は、それでも十分あります。

posted by 千酔亭 at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | バレーボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月18日

「明日に架ける橋〜賛美歌になった愛の歌」

昨日の夕方、何気なくテレビをつけたら珍しく緒川たまきが出ている。
私にとっては「永遠の女神様」のような存在。何の番組かもわからずに
見始めたが、これがなかなか面白い。

この番組の趣旨は、サイモン&ガーファンクルの名曲「Bridge Over
Troubled Water(明日に架ける橋)」が生まれた時代背景と、この曲が
海を渡って、南アフリカ共和国でゴスペルのスタンダードとして受け
入れられたのは何故かを追いかけること。緒川たまきが旅人となって
様々なところを訪ね歩く。

BridgeOverTroubledWater.jpg
Simon & Garfunkel "Bridge Over Troubled Water" 1970

私は彼女を見ることだけを目的に、舞台を見に行ったことがあるほどの
「隠れタマキスト」である。トリビアの泉でやっていた「うそつき…」は
かなりタマらんかった。なので、この番組にしても最初は歌の背景など
どうでもよくて、ひたすら彼女に見とれていた。


番組を真面目に見始めたのは、舞台がアメリカから南アフリカ共和国に
移ってから。ポール・サイモン1986年の傑作アルバム"Graceland"に
まつわる話が出てきてから、俄然引き込まれた。

そう、彼もまたアパルトヘイトの廃止に声を上げ、隣国でのコンサート
活動などを通して、現地のミュージシャンと交流を重ねた人。「彼も」と
書いたのは、2月11日の記事で取り上げたピーター・ガブリエルと重なる
ところが大きいから。"Graceland"には多くのアフリカンたちが参加し、
アーシーな音とコーラスワークを聞かせてくれる。番組中でも取り上げ
ていた"Homeless"は必聴だし、"You Can Call Me Al"も名曲だ。

Graceland.jpg
Paul Simon "Graceland" 1986

子供たちの受け答えがしっかりしているのも印象的。「あなたにとっての
『架け橋』は何か?」なんていうシリアスな問いにも、「言葉」であると、
「悩みを一人で抱え込まずに、周りの人に打ち明けること」であるという。
日本の子供にこんなこと言えるだろうか。ウケ狙いで近所の橋の名前を
答えそうではないか。そんなことはないか?


ところで、南アにこの曲を広めたのはサイモン&ガーファンクルではない
のだそうだ。日本では唯一無二に近いが、南アではアレサ・フランクリン
バージョンが受け入れられた。アパルトヘイトの最中、白人2人組が歌う
ピアノとストリングスの美しい曲ではなく、アレサのゴスペルフレーバー
溢れる歌が浸透したのは、当然といえば当然か。

教会で多くの人が合唱する姿を見ると、歌はまさに国境のない「架け橋」
であると思う。偶然ではあったが、いい番組を見た。


それにしても緒川たまきはキレイだ。また間近で見たいな〜。


posted by 千酔亭 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ・映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月17日

2006年 全日本女子総括

先日閉幕したアジア大会で、今年の全日本としての日程が全て終了しました。
世界バレーという大目標がある年に、どんなメンバーでどんな戦いをするのか?
非常に興味が湧いた候補発表の段階から、月を追うごとに期待値がしぼんでいった、
監督に対しては失望のみが大きくなった…そんな1年でした。

候補発表の段階で最大の目玉は、1つは栗原と有田の復帰。もう1つはセッターとして
木村と高橋翠を入れたこと。先を見据えた大型化と、以前から言われていた2セッター
実現へ向けてついに動き出すかと思いました。現在の韓国がそうであるように、
性急な大型化は結果が出るのに時間がかかります。増してアタッカーをセッターに
転向させようというならなおさら。それでも長期的な視野に立って強化・育成を
しようという、その意気や良し! 今年は面白くなるぞ…という期待は、6月の
段階で早くも崩れ去ります。栗原も有田もヨーロッパ遠征のメンバーに名前が
ありませんでした。

モントルーでもクールマイヨールでも、先発は当たり前のように竹下。結果は
どうでもいいレベルの大会で、なぜ2セッターを試さないのかと思ったら、最後の
ブルガリア戦でようやく実戦投入。このスタンスが結局12月まで貫かれることに
なります。柳本監督お得意の、単なるアドバルーンでした。


ワールドグランプリを前にリベロは菅山に交代。井野は大会期間中を通して
ベンチ入りすらできず、板橋と共にコートの外から見ているだけ。ここで再三
言っていますが、信頼に足るピンチレシーバーとして使えたのに、なぜ監督は
そうしなかったのか理解できない。確かにリベロとして経験不足ではあるが、
それは最初からわかっていたことだし、それを言うなら菅山とて同じこと。
日本の最大の課題はサーブレシーブなのだから、大山や小山が後衛の時に
有効に使って欲しかった。

リベロとしての大きな仕事に「コーチング」があり、その部分で特に経験値が
大きくものをいう。その意味で菅山は非常に物足りない。指示を伝えることは
できても、後ろからチームを盛り立てるようなタイプではない。サーブレシーブ
でも隣の選手と交錯したり、高橋にフォローされることもしばしば。消去法で
正リベロになった感じでもあり、かなり物足りない。世界バレー前に柳本監督が
「新しいタイプのリベロ」などと言っていたが、皮肉にしか聞こえない。


悪いことばかり書くのも何なので収穫も。何と言っても荒木と小山の成長です。
大友愛の「できちゃった引退」で、特にセンター線には不安をもっていましたが、
荒木の音が出そうなほどの素晴らしい成長ぶりがそれを解消してくれました。
ストレート打ちがやや不安定でアウトになることが多かったですが、それは宿題
として東レに持って帰って、来年までに修正してもらおう。

小山も大きく成長しました。当初はピンチサーバー要員かなと思ってましたが、
サイドが薄い事情もあって最後は完全にレギュラーを勝ち取りました。6月の
ヨーロッパ遠征ではベンチ外で、スタンドからニッポンチャチャチャをやって
いたのが、今となっては懐かしい。真摯に取り組む姿勢が実を結んだんだと
思います。所属の久光に今年はケニアがいないみたいだし、レフトの一角を
がっちり掴めるんじゃないでしょうか。調子の波が大きいことと、レシーブ、
つなぎが相変わらず下手なので、そこらへんを改善して欲しい。

石川は全日本には早すぎたと言うべきでしょう。チームでしっかり地力をつけて、
次に呼ばれる機会を待ちましょう。セッターとコンビを合わせる時間も少ない
ですが、特に怪我もないようだし、活躍してもらいたいものです。


さあ、プレミアリーグだ! サッカーじゃないぞ!! 1月13・14日の越谷大会を
両方見に行きます。楽しみです〜。

Tickets.jpg

posted by 千酔亭 at 15:05| Comment(5) | TrackBack(1) | バレーボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。