2005年11月26日

WBC

ボクシングの話じゃありません。野球の話。World Baseball Classic、略称がWBCです。

寡聞にして知らなかったのですが、この大会って国際野球連盟が主催する大会ではないのですね。MLB(Major League Baseball)とMLB選手会が主催し、各国チームを招待するという形で行われるのだとか。開催時期が何とも中途半端で、なぜ3月? ってずっと思ってたんだけど、やっと理解できました。MLBはシーズンを中断しなくてはならないような時期にはやりたくないんですね。

MLBはオリンピックにも選手の派遣を認めていませんでした。アメリカ代表は3Aから選抜され、それでも常にそこそこの結果は残してきましたが、アテネでは大陸予選で敗退し出場さえも叶いませんでした。

2012年のロンドンオリンピックでは、野球は開催競技から除外されることが決まっています。世界的に見れば決して人気競技ではなく、ルールが複雑で、用具が多数必要な上に、専用球場を設けなくてはならない。2008年の開催地である北京はともかく、ロンドンや、有力候補だったパリにまともな球場などあろうはずもない=莫大な費用をかけて作らなくてはならない。集客が期待できない競技にそんな金をかけなくてはならないのか? と考えるのは、正直自然なことだと思う。野球を除外することに熱心だったというIOCのジャック・ロゲ会長はベルギー人だ。野球など全く興味のない競技だろう。


オリンピックにはMLBの選手が出なかった、それどころか開催競技から除外されてしまった。そんなタイミングで出てきた、MLB主催によるWBCの構想。何かキナ臭いような気がするのは自分だけだろうか。IOCとMLB、両者にとってメリットは大きい。

「国別対抗」という形では今後、WBCこそが最高峰の大会となる。MLBにはアメリカはもちろん、野球が盛んな各国のトップクラスの選手が集結している。単純に考えれば面白そうだし、興味をそそられることは確かだ。しかしそこで、思考は最初に戻る。開催が「3月」なのだ。

3月といえばオープン戦の時期。来るべきシーズン開幕に備えて、チームも各選手も徐々に態勢を整えていく為の時期だ。そんな時に行われるこの大会は、「国別対抗」に形を変えた「壮大なオープン戦」に過ぎないのではないか? ある投手は「3月には3月の球しか投げられない」という。それはそうだろう。調整をメインに考えなくてはならない時に100%の投球はできない。目の肥えた野球ファンを満足させられるものになるのだろうか。


サッカーのワールドカップ同様、4年に1度の開催を行っていく予定らしい。不満を言い出せばキリがないが、まあとりあえず一度見ようではないか。オリンピックの時のような悪平等(参加メンバーは各チーム2名ずつだった)はやめて、本当の意味での「日本最強チーム」を作って欲しい。と言いつつ、シアトルマリナーズ入団が決まった城島の不参加は既に決定済みだが、イチローや井口は参加の意向だという。松井秀喜はまだはっきりしないが、王監督が直接参加を要請するらしい。

一野球ファンとして、彼らが同じフィールドに立つ姿を見たいと思う。個人的なベストオーダーはこんな感じか。

1 イチロー(ライト/シアトル・マリナーズ)
2 井端(ショート/中日ドラゴンズ)
3 井口(セカンド/シカゴ・ホワイトソックス)
4 松井(DH/ニューヨーク・ヤンキース)
5 松中(ファースト/ソフトバンク・ホークス)
6 福留(レフト/中日ドラゴンズ)
7 今江(サード/千葉ロッテ・マリーンズ)
8 矢野(キャッチャー/阪神タイガース)
9 赤星(センター/阪神タイガース)

パリーグの選手をあまり知らないので、セリーグに傾きがちなのはお許しいただきたい。松井DHというのも異論ありそう。でも守備力を重視するとこうなる。9番から赤星→イチロー→井端→井口と続く流れは、相手には結構イヤなもんだと思う。


野球人気回復の起爆剤とまでは言わないけど、潜在的には好きな人は多いはずだし、国内リーグより国際試合が盛り上がる昨今、大いに注目を集めるものと思う。成功を祈りたい。



posted by 千酔亭 at 00:53| Comment(2) | TrackBack(1) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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