2005年11月17日

転がる石のように

How does it feel
How does it feel
To be on your own
With no direction home
Like a complete unknown
Like a rolling stone?

ボブ・ディランのあまりにも有名なナンバー、“LIKE A ROLLING STONE”のサビの部分の歌詞です。無一文のホームレスに堕してしまった、かつては裕福で高慢だったお嬢様に投げられる問い掛け。

どんな気分?
どんな気分なんだ?
ひとりぼっちで
帰る家もなく
誰に知られることもなく
転がる石のように生きるというのは

救いも何もない歌詞。突き放したような歌い方。「誰も路上で生活していく方法なんて教えてくれない。慣れるしかないね。」 この曲が収録されたアルバム “HIGHWAY 61 REVISITED”のジャケット写真、ディランの怜悧な目に、この時期の彼の「攻撃性」が出ているように思えます。

Highway61.jpg


このアルバムでもう1曲、強烈な引力を放っているのがラストに収録されている「廃墟の街 DESOLATION ROW 」です。美しいアコースティックギターの音に乗せて、一定のメロディを11分に亘って延々と繰り返す曲。しかし全く長さを感じさせない。最後のハーモニカも素晴らしい。

この曲の世界をなんと表現すれば良いのか。隠喩に満ちた(?)難解な歌詞で、下手な説明は却って無粋というもの。ディランの公式サイトに歌詞が全て出ていますので、ここで翻訳して、その雰囲気だけでも味わってみてください。試聴もできますよ。

このアルバムを初めて聞いたのは高校1年生の時だったか。今も変わらぬインパクトを与え続けてくれています。先日のニール・ヤングのアルバムと同様、私の「無人島盤」です。


posted by 千酔亭 at 16:38| Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

グラチャン観戦記 その1

2戦を終えて1勝1敗。昨日のポーランド戦はかなりもったいない負け方だったようですね(鍵だった第4セットを日テレがカットしやがったので、推測でしか言えない)。最近の対戦成績で大きく勝ち越しているとは言っても、その多くはポーランドの大エース グリンカがいなかった中での結果。ここでキッチリ勝ってもらいたかったんですが…残念でした。

大山加奈の腰の状態が心配だったのですが、とりあえず大丈夫そうで何より。ここ最近の全日本のレフトは高橋みゆき、菅山かおる、吉澤智恵と170cm前後の選手が中心で、柳本監督の「スピードと変化」というキャッチフレーズも苦し紛れに聞こえたものですが、やはり「大砲」がいてもらいたいポジションですね(吉澤ファンとしては自己矛盾を感じる部分でもあるのですが…)。相手レシーバーを弾き飛ばす、彼女のストレート打ちは見ていて爽快です。テレビ越しに聞くのでもスパイク時の音が他の選手と違います。

まだ完全でない状態でこれだけできているのだから、先が楽しみなところではありますが、この大会の後もXリーグがあり、黒鷲旗があり、それからまた全日本の合宿に入ることになるんでしょう。頑張りすぎて悪化させないことを祈りたいもの。

大友愛が目立ってないですね。今日の韓国戦ではそこそこ活躍してましたが、昨日は「昼あんどん状態」でした。サーブレシーブがキチッとセッターに返ってこそ生きるセンターというポジションであり、そこに問題があったのは確かなんですが、対角の杉山を物差しにすると明らかに物足りなかった。何といえばいいのか…レースカーが公道をしずしずと走っているような感じを受けてしまう。

7月のワールドグランプリ。ライトのポジションに入った彼女は本当に生き生きとして見えました。その時の印象がまだ脳裏に色濃く残っているだけに、余計にそう思ってしまうんだと思います。現在のチームで与えられた役割をきちんとこなしているのだから、それでいいのかも知れませんが「もったいない」感じがしてなりません。

解説でおなじみの中田久美さんが「高橋(みゆき)がレギュラーにいるようでは、日本に未来はない」と言ったそうですが、確かにチームの大型化は北京への大きなテーマでしょう。しかし現状ではそれを中心に据えてメンバーを編成するとレシーブ力が極端に落ちる。(希望的観測を交えて)現在の全日本で言うなら、大友をライトに回し、センターには杉山と決定力で宝来に勝る荒木を。レフト対角は大山と木村…う〜ん、リベロが入ることを考慮してもやはり少し不安ですかね。特にサーブレシーブが。

「小さいからこそできることだってある」というのは、とあるインタビューでの吉澤の弁ですが、「絶対にボールを落とさない」という執念を感じさせるプレーというのは、やはり小さな選手から感じることが多いように思います。菅山も櫻井も竹下も、読みと反応の鋭さには舌を巻きます。

「大」と「小」をうまく組み合わせるのが監督の腕の見せ所なんでしょうけど、本当に難しいでしょうね。悩みすぎてハゲてしまいそうです。

posted by 千酔亭 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | バレーボール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。